箸が止まらない新之助

新潟の極上米「新之助」の評判は?コシヒカリとの違いや美味しい炊き方をプロが徹底解説

「新之助って美味しいの?」「コシヒカリと何が違うの?」「まずいって口コミも見たけど本当?」

この記事では、新潟・阿賀野市を中心に約250軒の契約農家と直接取引しているお米屋「米杜氏」のスタッフが、新之助を日常的に扱う立場から正直に解説します。千葉出身の私が新潟に移住して7年。コシヒカリ一辺倒だった自分が新之助に惚れた理由も含めて、包み隠さず書きます。


1. そもそも新之助とは?開発の背景から知ると味が変わる

新潟産新之助

新之助は「コシヒカリに依存しない新潟米を作りたい」という切実な理由から生まれました。新潟県内の生産量のうち約7割がコシヒカリに集中しており、冷夏や病気が出れば県全体の収量が一気に下がるリスクがあった。そこで新潟県農業総合研究所が2008年(平成20年)から開発を始め、500種類の交配・約20万株の候補の中から選び抜いたのが新之助です。

選抜の基準として最初に使われたのが「炊いたときの米の輝き」。研究では、炊飯米のツヤと食味が約7割相関することが分かっており、株ひとつひとつを炊いて輝きを確認するという地道な作業が7年以上続きました。2017年(平成29年)にようやく一般販売が始まり、今では新潟を代表するブランド米のひとつになっています。

新之助の親はコシヒカリですが、「コシヒカリとは異なるベクトルのおいしさ」を目指して作られているため、食べてみると明らかに別物です。


2. 新之助の特徴:3つのポイントで整理する

1. 粒が大きい

当店スタッフが最初に新之助を見たとき「タイ米?」と驚いたほど、他の品種より粒が大きい。炊き上がるとさらにふっくら膨らみ、茶碗に盛ったときの存在感が違います。

2. 甘みとコクが後から来る

口に入れた瞬間はそこまで主張が強くないのに、噛み続けるうちにじわじわと甘みとコクが広がってくる。この「後味の余韻」が新之助の最大の魅力だと思っています。コシヒカリが「ひと噛みでうまみが弾ける」タイプなら、新之助は「噛むほどに深くなる」タイプです。

3. 冷めても崩れない

大粒で水分保持力が高いため、炊いてから時間が経っても硬くなりにくい。JA全農にいがたが「おにぎり・お弁当に合う米」として評価しているのもこの特性からです。実際、当店の口コミでも「お弁当に入れたら子どもが残さなくなった」という声が多い。


3. 新之助とコシヒカリの違い:正直な比較

  1. よく「どっちが美味しいの?」と聞かれますが、これは好みの問題で甲乙つけがたい。ただ、違いははっきりしています。

    新之助 コシヒカリ
    粒の大きさ 大粒 中粒
    食感 しっかりした粒感+粘り 柔らかくモチモチ
    甘みのタイミング 噛むほどに広がる 最初から感じやすい
    香り ほんのり控えめ 炊き立ての香りが強い
    冷めたとき 硬くなりにくい やや硬くなる
    おかずとの相性 主張を控えて引き立てる 単独でも存在感がある
    収穫時期 9月下旬(晩生) 9月中旬

    千葉育ちで「しっかり粒が立ったご飯」が好きな私にとっては、新潟の粘り強いコシヒカリより新之助の方が正直好みです。でも「コシヒカリのあの柔らかさが好き」という人には、やっぱりコシヒカリを勧めます。


4. 「新之助がまずい」という口コミは本当か?

2017年の販売当初は魚沼産コシヒカリと同価格帯で売り出されていたため「値段の割に…」という声が多かったのも事実。ただ、その後作付け面積が増え価格も落ち着き、栽培技術も上がった今では、食味コンテストで金賞・入賞を重ねるまでになっています。

当店では必ず一等米のみを仕入れ、品種・産地・生産者・精米時期ごとに精米機の圧力を変えて調整しています。「新之助はまずかった」という方に、当店の新之助を試してもらうとほぼ全員が「全然違う」とおっしゃいます。お米は精米の鮮度と技術で大きく変わります。


プロが教える新之助の美味しい炊き方

大粒の新之助は、普通の炊き方だと芯まで水が届かずに炊き上がることがあります。ちょっとしたコツで格段においしくなるので、ぜひ試してください。

① 最初の水はすぐ捨てる

最初に入れる水にはぬかの臭いが出やすい。加えたらすぐに捨てて、2回目からやさしく洗います。ゴシゴシとぐるぐる回す必要はなく、5〜6回かき混ぜる程度で十分。研ぎすぎると栄養とうまみが逃げます。

② 浸水は45分以上が基本

新之助は粒が大きいぶん、芯まで水を吸わせる時間が必要です。コシヒカリは30分でも十分なことが多いですが、新之助は45〜60分が目安。夏場は冷蔵庫で浸水させると水が傷みません。

③ 水加減は正確に、むしろ少し少なめ

新之助は粒が大きいため、普通の水加減だとやや柔らかく仕上がることがあります。計量カップで正確に計り、好みによっては少し減らしてみてください。粒感が好きな方は少なめ、モチモチ感が好きな方は標準か少し多めが合います。

④ 炊けたら10〜15分蒸らす

炊飯器が「炊き上がり」を知らせても、すぐには開けずに10〜15分蒸らす。余分な水分が飛んで粒が締まり、ツヤが増します。


当店スタッフの正直な感想

私が新潟に来て最初の2年は「やっぱりコシヒカリが一番」と思っていました。でも社内で様々な品種を食べ比べていくうちに新之助を食べとき、「これはこれで全然違う美味しさがある」と素直に思えた。

コシヒカリは「ご飯そのもの」を食べる米。新之助は「おかずと一緒に食べる」ときに輝く米。おかずが濃い目の味付けでも、新之助は主張を控えてちゃんと受け止めてくれる。夕食に一品一品向き合いたい人に向いていると感じます。


まとめ:新之助はこんな人に向いている

  • 粒感がしっかりしたご飯が好き
  • お弁当・おにぎりに使いたい
  • コシヒカリは食べ慣れていて、別の美味しさを探している
  • おかずの味を邪魔しない米が欲しい
  • 冷めてもおいしいご飯にこだわりたい

逆に、コシヒカリ特有の「炊き立てのふわっとした柔らかさと香り」が好きな方には、素直にコシヒカリを勧めます。どちらが上ということはなく、「別物の美味しさ」と思ってください。


米杜氏の新之助をお試しください

米杜氏では、新潟・阿賀野市を中心とした契約農家から直接仕入れた一等米の新之助を、自社精米で鮮度よくお届けしています。品種・産地・生産者ごとに精米条件を変えているのは、それだけ仕上がりに差が出るから。

「以前どこかで買った新之助はいまひとつだった」という方こそ、ぜひ一度試してみてください。

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tobe

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ECサイト担当

千葉県生まれ。東京の広告会社で働いていたが2018年より新潟のお米屋「壱成」に務める。ECサイトでの集客・販売を担当しています。ちなみに、関東人なので新潟の粘りの強いコシヒカリより程よい粘りの新之助が好み。米杜氏オンラインショップのx

株式会社壱成 かがやき倉庫

新潟のお米屋 壱成

1998年開業の新潟のお米屋。新潟・山形・福島米の契約生産者約250の皆様に米の品質向上・食味の安定を求め、産地に合った肥料設計・栽培マニュアルの徹底を行っています。そして生産者から直接お米を集荷し品質に自信を持って契約生産者と共に全国に「おいしい」をお届けしています。

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