魚沼産コシヒカリが特A評価を獲得した理由
・昼夜の寒暖差
お米の旨味は昼間に光合成で生成されます。この成分を夜間にしっかり蓄積するのですが、夜の気温が高いと蓄積されず使い続けてしまいます。
これは人間と一緒で昼間の疲れを夜間に寝て回復するのですが、熱帯夜ですと疲れが取れず、苦しい状態で朝を迎え、疲労が蓄積されます。
ですので、魚沼エリアはお米の旨味を作り出す良い環境と言えるでしょう。
・雪解け水
魚沼は山沿いの豪雪地帯です。しっかりと冬場に積もった雪が、暖かくなって川に流れ田んぼに入っていきます。この際、山の栄養を一緒に運んできてくれるのでミネラル豊富な水でしっかりと稲が育ちます。
・粘土質土壌
魚沼エリアの土壌は粘土質です。なぜ粘土質が良いかというと栄養を土に蓄積できるからです。砂地ですと水と一緒に流れてしまいます。
・栽培技術
トップブランドの「魚沼産コシヒカリ」を作り続けるために魚沼米に携わるもの全ての人が共通理念として以下の事を実践している
- 魚沼コシヒカリを育んだ故郷魚沼の自然に感謝し、地域の環境保全、景観に配慮した農業を推進します。
- 日本一の良食味米産地として、消費者に最高の食味の魚沼コシヒカリを安定的に提供するため、「高品質・良食味米」の維持向上のための10か条を徹底して実践します。
- 消費者との対話に努め、常に消費者に安全・安心を提供していくため、「安全・安心の米づくり」に向けた5か条を徹底して実践します。
- 常に栽培技術の向上・研鑽に努め、米づくり八十八の手間を惜しむことなく、最後の一粒までトップブランド魚沼コシヒカリに仕上げます。
1「高品質・良食味米」の維持向上のための10ヶ条
- 美味しさと品質を最優先した米づくりとするため、目標収量は510kg/10a(8.5俵)を基準とすること。
- 玄米タンパク含有率は、美味しさの基準である6.0%を目標とすること。
- 稲わらは、田んぼにすき込み、堆肥や土づくり肥料等を施用し、土づくりに努めること。
- 種子は県内で穫れた種もみを使用し、毎年更新すること。
- 8月8日以降に穂が出るよう、田植えは5月中下旬に行うこと。
- 稲の生育に合せて中干し・溝切りを行い、生育診断に基づき穂肥を施用すること。
- 稲の稔りを良くするため、落水は穂が出てから25日以降とし、高温の場合は可能な限り遅くまで落水しないこと。
- 胴割等の品質低下を防ぐため、適期に刈り取り、適正に乾燥すること。
- 整粒歩合の高い米に仕上げるため、調製には1.90mm以上の篩い目を使用し、丁寧に調製すること。
- 全量が1等米に格付けされるよう、稲をよく観察し、気象情報に留意して、適正に各作業を実践すること。
2「安心・安全の米作り」に向けた5ヶ条
- 環境と調和の取れた農業生産活動を進めるため、農業環境規範を遵守すること。
- 気象変動による品質低下を避けながら化学合成農薬・化学肥料の使用量を慣行基準の5割以上減らすことを目指し、環境にやさしい農業に取り組むこと。
- 農道や畦畔は、草刈りを基本とすること。
- 生産履歴を記帳し、いつでも履歴情報が公開できること。
- GAPの取組みや、エコファーマーを目指すこと。
今年の魚沼産コシヒカリの特徴
・様々な天候の影響により例年よりも収量が少ない。
・収量が少なかった為、価格は例年よりも少し高め
・例年と比べ白い粒が混じっている
・食感については若干柔らかく炊き上る
購入方法
・インターネット販売
新潟県に住んでいない方はネット通販一択でしょう。今では偽装して販売してるお店はあまりないと思いますが、念のため、新潟県に住所を置いているショップから買いましょう。
・農家直送
農家直送のお米の良さは生産者がわかる、リピートした際に品質にムラの無いお米と言ったところでしょう。価格も少し安いかもしれません。
しかし、一年を通じて在庫を持っていないかもしれません。
・スーパーマーケット
こちらも大きい所であれば新潟県以外でも手に入るかもしれません。新潟県でも上・中・下越で地元のお米を取り扱う事が多いので、探すのが困難かもしれません。
・米杜氏オンラインショップで購入する。
当ショップは生産者様から直接魚沼産コシヒカリを仕入れています。
新潟県十日町のお米にこだわっており、棚田で栽培したお米もご用意ございます。
食味ランキングまとめ
令和5年産の新潟米は酷暑の影響でどのエリアも2等米が中心であまり良い年ではありませんでした。しかし、奇跡と言いますか今まで築き上げた栽培技術で魚沼産コシヒカリが特Aという評価を受賞しました。
是非一度日本一の米どころ魚沼のお米をご賞味ください。